あわてんぼうの女王さま

yahoo!からはてなへ 女王さまの旅は続く

母の入院

私は母が22歳の時に産んだ子です。
 
だから、母を見ていると20年後の自分が想像できます。
 
母は 100人いたら99人が「美人だ!!!」と言う人です。
 
世の中 一人くらいはイヤなヤツっていますよね。
 
 
 
小学校の授業参観で 後ろを見ては
 
「やっぱり うちのおか~~さんが一番綺麗
 
 
「クィーンちゃんのおかーさん いつもきれいでいいね」
 
そう言われて とても自慢でした。
 
 
母は 祖父が事業に失敗して 進学できませんでした。
 
中卒であることを とても恥じていて
 
自分が叶えられなかった進学の夢を子供たちに託しました
 
が!!! 
 
女王は あまりお勉強は好きではなく
 
母はがっくりだったでしょう。
 
 
母はとても健康で
 
寝ている姿は見たことがありませんでした。
 
朝早くから 夜遅くまで働いてきました。
 
それに比べて 女王は しょっちゅう寝込みますトホホ
 
そんな母が 70を過ぎて 入院、手術になりました。
 
入院を控えて落ち込んでいるので
 
ドライブに連れ出しました
 
海岸を走り
 
ご飯を食べて
 
家に着くと
 
「今日はありがとね 」
 
そう言って いつも「ガソリン代」と書いた封筒を渡してくれます。
 
それは 使わないで取ってあります。
 
そして
 
「今日は楽しかった 海を見るのも、これで最後かしらね」
 
なんて 言うから
 
「退院したら また行こうよ。医女タマゴも帰ってくるし」
 
「医女ちゃん あと何年でお医者さんになるの?」
 
「5年かな」
 
「そのくらいなら 大丈夫ね。まだ元気でいるわ」
 
海、最後じゃないんかい????
 
 
で、入院したのですが
 
一週間の入院に 海外旅行ですか??ってくらいの荷物です。
 
「こんなに要らないよ」
 
「でも、もしかしたら長引くかも・・」
 
「そしたら 買ってきてあげるから」
 
 
健康な人が入院手術ということになると
 
とんでもなく 不安になるようです。
 
そして とてもハイになります。
 
入院したって 手術まではヒマです。
 
ちょっと目を離すと病室にいない!!
 
談話室で 病人を捕まえては病状を聞いてます。
 
点滴ぶら下げている 車椅子の人なんか見つけようもんなら
 
目をキラキラさせて
 
「私0000なの。あなたはどこが悪いの???」
 
って、まるで 幼稚園児が初めてお友達を作るように話しかけてます。
 
なんとか病室に閉じ込めたら
 
「こんなところにいたら病気になる」
 
病気で入院してるんですけど・・・
 
普段飲んでる薬を持参するように言われ
 
ちゃんと看護師さんに渡していたから安心していたのに
 
ご飯を食べて 薬を飲もうとするから
 
「あれ??それってこの病院で出た薬??」
 
「いつも飲んでる薬だけど」
 
「だめだよ!!なんで全部看護師さんに渡さないの!!勝手に飲んじゃだめだよ」
 
つまり
 
いつも飲んでる薬を持参してください
 
この注意書きは
 
「普段飲んでいる薬は これですよ~~」
 
って 見本に一日分だけ渡したようなんです。
 
それに気がつかない看護師もどうかと思いますが
 
そこまで気を付けないといけなかったんだと反省しました。
 
そして 手術 私のアレルギー騒動にと 続く